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香りのピックアップ

2022年~旅の想い出と香り~
コロナ禍で旅行に行けなくなって3年目。
日増しに行きたい気持ちが高まりますが、
今までの旅の想い出とそれにまつわる香りをご紹介します。

#171『4711 Portugal』 by MUELHENS(2022年)

旅の思い出と香り『ドイツ   ローテンブルク・ニュルンベルク・フランクフルト -Rothenburg, Nuremberg and Frankfurt-』

#171『4711 Portugal』 by MUELHENS(2022年)

旅の思い出と香り vol.8
『ドイツ ローテンブルク・ニュルンベルク・フランクフルト -Rothenburg, Nuremberg and Frankfurt-』

さて、今年最後はドイツのクリスマスマーケットのご紹介です。
ヨーロッパ各国で行われるクリスマスマーケットですが、とりわけドイツは各地で冬の風物詩となっており有名です。
9年前のこの時期にドイツ南部のマーケット巡りで中世の街ローテンブルクからニュルンベルク、そしてフランクフルトを訪れました。
ローテンブルクでは、飾り付けされた街中で、名物のシュネーバルというお菓子を頬張り、ふらりと入ったレストランではたまらなく美味しいシュニッツェル(カツ)とビールのランチを頂き大満足!
ニュルンベルクには夕方から夜にかけて行ったので、キラキラ光るツリーに天使のオーナメントが夜空に映えてとてもロマンチックでした~。フランクフルトのは1393年から続く世界最古のクリスマスマーケットで、広場には食べ物やオーナメントの屋台がたくさん!雪がちらつく中で飲んだグリューワイン(ホットワイン)は初めての味ですっかり虜になってしまいました。
厳しい寒さの中でも、キラキラした飾り付けと人々のウキウキした感じがとても煌めいていて、幸せな気持ちでいっぱいになりました。

『4711 Portugal』 by MUELHENS(2022年)
4711 ポーチュガル(ミューレンス社)

1792年ドイツのケルンでミューレンス社の創始者ウイリアム・ミューレンス氏が婚礼の祝福として修道士から授かった処方に基づき作ったのが「4711」。これは世界最古のオーデコロンで〈アクア・ミラビリス〉と言われました。
シトラスノートで200年続く製法を守り続いています。ケルンのクリスマスマーケットもとても豪華で素晴らしいので、いつか是非行ってみたいです。

#170『REPLICA Autumn Vibes』 by Maison Margiela(2022年)

旅の思い出と香り『ベルギー ブリュッセル・アントワープ・ブルージュ -Brussels, Antwerp and Bruges-』

#170『REPLICA Autumn Vibes』 by Maison Margiela(2022年)

旅の思い出と香り vol.7
『ベルギー ブリュッセル・アントワープ・ブルージュ -Brussels, Antwerp and Bruges-』

今回は何度も行きたい国、ベルギー。フランス語とオランダ語が公用語で一部ドイツ語も使われる国際的な国です。
食と芸術の宝庫。 特にチョコレートが有名で日本でもよく知られているGODIVA、ヴィタメール、マルコリーニ、レオニダス等々なんと2000軒以上もあるのです。 また、ビールも有名でこちらはカクテル風や白、黒、フルーツ味など800種はあるそうです。
首都ブリュッセル中心にあるグランプラスは必見。そこから程近くに誰でも知っている「小便小僧」があり季節で衣装が替えられています。 グランプラスまわりにはワッフル屋さんもたくさんあり、チョコレートやクリームをかけてもらって食べ歩きができます。
アントワープは「フランダースの犬」で出てくるルーベンスの絵がある大聖堂が有名ですね。 ノートルダム大聖堂にはルーベンスの〈聖母被昇天〉をはじめたくさんの絵画があり美術館のようです。 また、ダイヤモンド取り引きが世界の7割のシェアを占めていて宝石ショップがあちこちにありました。
ブリュッセルから電車で1時間ほどの町ブルージュは、運河に囲まれた中世ヨーロッパの街並みが現存しておりあまりにも美しい景観は〈屋根のない美術館〉と絶賛されています。 雑踏がなく静かで落ち着いた石畳の街はゆったりお散歩するのにとても気持ちの良いところでした。

『REPLICA Autumn Vibes』 by Maison Margiela
レプリカ オータムバイブス(メゾンマルジェラ)

ベルギー出身のデザイナーマルジェラが立ち上げたブランド。 「レプリカ」は時や場所を超えて記憶やムードを再現さるフレグランス。
〈オータム バイブス〉はウッディスパイシーで紅色や黄金色に輝く錦秋の森をイメージ。道を覆う落ち葉のカサッと乾いた音や枯れ枝を踏んだときのパキッと折れる音が澄んだ空間に響く。
秋深いこれからの季節、厚手のジャケットによく似合う香りです。

#169『LES FLEURS DE LANVIN Blue Orchid』 by LANVIN(2022年)

旅の思い出と香り『オランダ -Nederland-』

#169『LES FLEURS DE LANVIN Blue Orchid』 by LANVIN

旅の思い出と香り vol.6
『オランダ -Nederland-』

チューリップ、運河、風車、チーズ、ミッフィー…。ヨーロッパのなかで低地で農業大国オランダ。多民族で、自主的、合理的な国です。
そんなオランダからは多数の著名な画家が生み出され、なかでもフェルメール、ゴッホ、レンブラントはあまりにも有名です。フェルメールの「デルフトの眺望」という作品をどうしても見たくてハーグに寄るツアーに参加しました。マウリッツハウス美術館には、「真珠の首飾りの少女」も共に飾られています。17世紀のマウリッツ伯爵の邸宅だったこの美術館はこじんまりしていて、静かで心落ち着くとても素敵な空間で何時間でもいたくなりました。
また、首都アムステルダムにある中央駅は東京駅のモデルになったのでよく似ています。アムステルダム国立美術館はレンブラントの「夜警」がありフェルメールの「牛乳を注ぐ女」も収蔵。フェルメールの特徴であるラピスラズリの青は実物を目の当たりにしてあまりの美しさに驚くばかりです。
世界遺産のキンデルダイクの風車は13キロにわたって写真てわよく見る通り整然と並んでいました。 運河クルーズはスーっと音もなく流れるように静かに船が進みアムステルダムの街並みを下から見上げる景色もとても思い出深いです。。

『OCEAN di Gioia』 by GIORGIO ARMANI
ル・フルールドランバン ブルーオーキッド(ランバン)

水色のこの香水、フェルメールの青を連想させると思い選んでみました。
アイリス、レモン、アップルの控え目な甘さと爽やかさにブルーオーキッドの透明感のある香りが、まるで風車が並んだ川沿いの風を思い起こさせてくれるようです。
ナチュラルでエアリーな香りなので、つけていて心地よくセンスの良さを演出できます。

#168『OCEAN di Gioia』 by GIORGIO ARMANI(2022年)

旅の思い出と香り『ポルトガル -Portugal-』

#168『OCEAN di Gioia』 by GIORGIO ARMANI

旅の思い出と香り vol.5
『ポルトガル -Portugal-』

真っ青な空。12月だというのに明るくまぶしい日射しが照りつける。
ここはユーラシア大陸の最西端、大航海時代にもたらされた富によって栄えた国ポルトガル。 世界遺産が数多く現存し見るべき物に事欠きません。
是非泊まってみたかったポルトガル特有のホテル「ポサーダ」。 貴族の館や修道院、古城を改装したものです。 とても優雅で品のある調度品に囲まれ華やかな気分に浸りきりました。
北部に位置する〈ポルト〉はポートワインの輸出で栄えた街。橋から見下ろす赤い屋根の街並みはまるでテーマパークのよう。
そこから少し南下して、700年の歴史を持つコインブラへ。ポルトガル最古のコインブラ大学にはおとぎ話に出てくるような立派な図書館がありあまりの素晴らしさに言葉を失いました。
そして、「ここに地果て海始まる」と言われるロカ岬。 大西洋を一望できる岬は海と空が果てしなく広がり、ここからコロンブスやヴァスコ・ダ・ガマ、ザビエルが航海したのだと思うと何とも言えない感情が沸き起こり、ふと我が人生を振り返ってみたくなります。
そして、首都リスボンではシンボルの〈発見のモニュメント〉を見上げながら海洋貿易や航海の発達が成されたことを実感しまたまた大感動したのでした。

『OCEAN di Gioia』 by GIORGIO ARMANI
オーシャンディジョイア(アルマーニ)

透明な澄みきった空と海を感じさせるピュアでナチュラルなフローラルノート。暑いこの季節にウォータージャスミンが身も心も涼しげに香り、ひと吹きするだけで清々しい気持ちになります。

#167『ALCHIMIE du MATIN』 by RANCE(2022年)

旅の思い出と香り『フランス パリ -Paris-』

#167『ALCHIMIE du MATIN』 by RANCE

旅の思い出と香り vol.4
『フランス パリ -Paris-』

パリは実に見所が多すぎてとても1回では取り上げ切れないので、今回はナポレオンのゆかりの場所にフォーカスしてみます。
ルーブル美術館にあるジャックルイ・ダヴィット作の「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠式」は絵の大きさと美しさが圧巻です。ダヴィットの絵はとても好きで、中でもこの大作は是非間近で見たいとの願いが強く、ついに目の前にした瞬間は震えました。
パリ中心にある誰もが知っている「凱旋門」。ナポレオンが建造を命じるも残念ながら完成は彼の死後でした。この展望台からは見事な放射状に整備された道路が一望でき、1800年代にできたとは思えないほど素晴らしいです。
そして、「ヴェルサイユ宮殿」。 マリー・アントワネットで有名ですが、ナポレオンが皇帝になった時皇后ジョセフィーヌと暮らした宮殿でもあります。 広い広い宮殿と庭園は季節ごとに花や光の入りかたが変わり雰囲気が違うので何度行っても飽きない素敵な所です。

『ALCHIMIE du MATIN』 by RANCE
アルシミー・ドゥ・マタン(ランセ)

「ランセ」はフランス・グラースに1795年に設立された老舗香水ブランドです。(現在はイタリアミラノに拠点を移しています。) ナポレオンとジョセフィーヌにも香水を献上していました。
今回ご紹介の香りは、光と水を感じさせるグリーンな香りです。レモンやガーデニア、ジャスミンなど透明感ある香りが空気のような軽やかさで、まるでヴェルサイユ宮殿の庭園に吹く爽やかな風のようです。
心ときめくもので溢れているフランス。 パリはもちろん他の街もあちこち巡りたいと妄想は膨らむばかりです。

#166『Eau de Cologne ROSA GARDENIA』 by Santa Maria Novella(2022年)

旅の思い出と香り『イタリア  ローマ・フィレンツェ・ミラノ -Roma, Firenze & Milano-』

#166『Eau de Cologne ROSA GARDENIA』 by Santa Maria Novella

旅の思い出と香り vol.3
『イタリア ローマ・フィレンツェ・ミラノ -Roma, Firenze & Milano-』

今回はお決まりのコースの3都市巡りの思い出。
世界最小の国バチカン市国にあるカトリック総本山であるサン・ピエトロ大聖堂。ミケランジェロが手掛けたクーポラのフラスコ画は、想像をはるかに越えた素晴らしさで大感動!ローマは街中にコロッセオ、フォロ・ロマーノ、トレビの泉などなど遺跡であふれ、古代ローマ時代を肌で感じられる不思議な世界でした。
フィレンツェはプラダ、ヴェルサーチェ、アルマーニ、フェラガモなどブランドが生まれた街。 そして、何より香水文化の発祥の地です。
ルネサンス文化の街並みやドゥオーモ、ヴェッキオ橋も15世紀の息吹きを感じることができ感慨無量。
そして、ミラノ。 夜空にひときわ大きく真っ白に輝き立つ大聖堂は圧巻!また、街行く人が大人から子供までまるでファッション誌から出てきたかのようにファッショナブルで垢抜けているのが何しろ衝撃的でした。
同じイタリアでも3都市が全く違う雰囲気なのが驚きで刺激的。

『Eau de Cologne ROSA GARDENIA』 by Santa Maria Novella
オーデコロン・ローザガーデニア(サンタマリアノヴェッラ)

フィレンツェ最古の薬局「サンタマリアノヴェッラ」。 800年前に薬草や柑橘類を使った香水の原点が作られました。
この〈ローザガーデニア〉は花の女王バラとクチナシの柔らかくクリーミーな香りが一体化しています。バラの香りが限りなく生花のバラの香りに近く花束を持っているよう。
フィレンツェの本店にある博物館を見学したかったのですが、時間がなくこの時は断念。いつかきっと是非行きたいものです。

#165『GRANAA SALVIA』 by GUERLAIN(2022年)

旅の思い出と香り『スペイン トレド・テルエル -Toledo & Teruel-』

#165『GRANAA SALVIA』 by GUERLAIN

旅の思い出と香り vol.2
『スペイン トレド・テルエル -Toledo & Teruel-』

情熱の国スペイン。2020年2月まさにコロナパンデミックの直前に訪れました。
「パラドール」という歴代王国の住まいの城を改装したホテルに泊まり、あまり個人では行けない古都を巡るのを目的とした旅でした。スペイン東部の中世の街並みにイスラム文化が残るテルエルは静かで街の喧騒から離れタイムトリップした気分でした。
またマドリッドから南にある古都トレドは〈エル・グレコ〉で有名な街。
坂だらけの高台にあり16世紀まで首都だったそうで、現代から一時離れた感じがまた旅気分を盛り上げでくれました。 食事はパエリア、タパス、イベリコ豚の生ハム、ワイン、カヴァなどなどどれも大変美味でした。

『GRANAA SALVIA by GUERLAIN/グラナダ・サルヴィア(ゲラン)

さて、ここでご紹介の香りはスペイン南部をイメージして作られたゲランの〈グラナダ・サルヴィア〉。 アクアアレゴリアシリーズのひとつです。
まぶしい光を浴びた果樹園を有するグラナダ庭園が舞台のフルーティーシトラスのかおり。 ザクロやカシスのみずみずしいフルーティーさとベルガモットのフレッシュな爽やかさがこれからの季節にぴったり!
いつか、アンダルシア地方にも是非行ってみたいですね。

#164『eaux naturelles』 by Fragonard(2022年)

旅の思い出と香り『フランス グラース -Grasse-』

#164『eaux naturelles』 by Fragonard(2022年2月)

旅の思い出と香り vol.1
『フランス グラース -Grasse-』

南仏にあるグラースは香水発祥の地。
長年の夢だったグラースにニースから1人バスに揺られて降り立ったのは10年ほど前のこと。古くて歴史ある街並みは石畳の坂が多く、とても静かで心落ち着くところでした。
いくつも見える香水工場の煙突を高台から眺め、中世から脈々と継がれている香りの歴史に1人想いを馳せました。
フラゴナール本社にある博物館は香料、香水の資料や様々な器具類を間近で見ることができ見応えある施設でした。目的の一つだった香水瓶博物館はあいにく休館で見ることができず心残りでしたが、香水売りの少女像はしっかり写真に納めることが出来ました。
12月に行ったニースはとても暖かくコートダジュールの海がキラキラ輝いていたのが忘れられません。また街路樹にレモンがたわわになっているのも日本ではあまり見ないのでとても新鮮でした。

『eaux naturelles』 by Fragonard/オーナチュレル(フラゴナール)

そんなグラースで購入したのが5種類のオードトワレ。
オレンジ、さくらんぼ、ベルベイン、フリージア、ローズの香りが入っています。他に香りのシートや香り付きカードなども一緒にお土産にしました。