[パルファンラフィネ]香水の選び方・使い方・マナー|アロマテラピー|パーソナルカラー|ビジネスマナー|ファッションアドバイス
香水にもハーブやスパイスが使われているのをご存知でしょうか?
花の香りやウッドの香りを引き立てる役目を果たしています。主に、スパイスはメンズ香水に多く使用されています。ハーブもメンズには必ず使われていますが、レディス香水でも
ライトな香水やグリーンノートの香水などに使われます。
今年は、そんなハーブやスパイスに焦点をあてて様々な香りをご紹介します!
≪12月のスパイス:シナモン≫
クスノキ科 スリランカ、マダカスカル産。樹皮から精油が採られます。
甘くスパイシーな香り。ラストノート。香水界では、四大スパイスのひとつといわれています。
古代から薫香として珍重され、防腐剤としてもよく使われていました。消毒作用や血管拡張作用があるので、漢方薬にも汎用されています。体を温めて体液の流れを促進してくれます。
また、心を強く刺激してくれるので、落ち込んだ時に効果的!
寒い時期に身も心もホッとする香りです。
CHロー(キャロライナ・ヘレラ)
NYモードで活躍中のブランド、キャロライナ・ヘレラ。2005年に展開したセカンドライン「CH」から発売の香水です。2007年の〈CH〉のフレッシュバージョン。
オレンジブロッサムやレモンの爽やかさから、ローズ、ジャスミンの女性らしい
やさしさへ移り変わり、シナモンの温かみのある大人っぽいスウィートさへ
ドライダウン。
寒いこの季節に優しく包み込んでくれる香りです。デイリーはもちろんドレスアップにも似合う、使い勝手のいい香りで、
今年を締めくくってみてはいかが?
≪11月のスパイス:バニラ≫
甘い香りの代表として誰もが知っている香りバニラ。熱帯アメリカ原産のラン科の植物。様々なお菓子はもちろん香水にも欠かせない香りです。
さやを未熟なうちに採取し発酵させ熟成させると、黒褐色のバニラビーンズができます。ここからアルコールに浸して上質のエッセンスをとり香水に使います。マダガスカル産のバニラは最上級で世界一。これが香水で使われます。
オリエンタルノート
シャリマー(ゲラン)
1925年、ゲラン3代目ジャック・ゲラン作の名香。オリエンタルノートの代表作。
〈シャリマー〉とは、インドの皇帝が愛する王妃のために造った庭園の名前。ジャスミンをふんだんに使い、様々なスパイスやウッドで深みを出し、甘いバニラで優しさを表現。
今現在も世界中で愛されている、超ロングセラー香水。
≪10月のスパイス:ジンジャー(しょうが)≫
インド、アジア南部原産。和食はもちろん、中華やアジアンフードに欠かせない香辛料のひとつ。漢方でも「生姜(しょうきょう)」といってよく使われます。吐き気や消化不良をおさめ、熱を下げ、痰をきりやすくしてのどの痛みもやわらげる作用があります。しょうが湯などで、その効果を簡単に実感できるでしょう。
そんなジンジャーからも香り成分がとれます。根茎より抽出され、香水でも使われるのです。(けっこう意外ではないでしょうか??)メンズ香水でインパクトのあるドライできりっとした印象のものに使われています。
アロマティックウッディ
バーバリースポーツフォーメン(バーバリー)
2010年カップリングフレグランスとして「バーバリースポーツウーマン」とともに発売。スポーツのダイナミックさとエナジー、活気をコンセプトにデザイン。一流パフューマーの結集にて誕生した逸品。
フォルムはまっ四角で、ボトムは真っ黒、さらに中のガラス部分はなんと真っ赤!見た目も香りもとってもおしゃれな香水です。
グレープフルーツの爽やかさに、レッドジンジャー、フローズンジンジャーのパンチの効いた香りがダイナミックさを印象づける。ドライアンバーやソフトムスクが爽やかなだけでなく、洗練された男らしさも演出。トップからラストまでの変化が速く、後味がとても良い香り。
スポーツの秋のこの季節にぴったり!!軽快な香りなので、春~秋にかけて使えますね。
≪9月のスパイス:コリアンダー≫
せり科 ヨーロッパ東部、地中海地域産出。芳香性が高く甘く口当たりが良いスパイス。セージとレモンを合わせたような香り。
種子から精油は取られ、香水はもちろん医薬品としても用いられます。
コリアンダーの香りは、気持ちを優しくしてくれ消化機能へも効果があるので健胃薬としても使われます。またからだを温めてくれるので、料理にもうまく利用したいですね。
香水ではスパイシー系やメンズ香水にトップノートととして爽やかさを出すのに使われます。
フゼアノート
ウイングシルバー(ポリス)
イタリアの高級アイウェアブランド<ポリス>
個性的なイメージが強く、一時EXILEのATSUSHIがイメージキャラクターをつとめていました。ポリスから発売の香水は、ボトルが骸骨のものなどかなりインパクトの強いものが多いです。
さて、こちらの香水は2010年に「ウイングゴールド」とのコンビで発売されたメンズ香水です。レモン、アップルブロッサムにコリアンダーやセージ、ナツメグなどのスパイスでぴりっと決めて、そのあとはラベンダーやトンカビーンがラストノートを柔らかく優しい香りに変えてくれます。
はじめのインパクトのあるシャープでキリリとした香りから、ラストノートの優しい香りへの変化がおしゃれでとても印象的。
≪8月のスパイス:ブラックペッパー≫
コショウ科 インド原産
胃弱や消化不良、のぼせに効果があるとして東洋医学で用いられます。また、肉のにおい消しや防腐効果が高いので、ギリシャ・ローマ時代から珍重され<金>と同じ価値があり高額で取引されていました。
ブラックペッパーは辛みが強く刺激的な香りですが、ピンクペッパーは辛みはなく甘さのある上品なスパイシーさが魅力です。
香水では、オリエンタルノートにアクセントとして使われ、ブラックペッパーの香りは深紅のバラの香りに含まれる香りとよく似ているので、バラの香りとも相性がとてもよいのです。
フローラルウッディムスキー
リヴィール(カルバン・クライン)
2014年、カルバン・クラインから発売のレディス香水。
REVEAL=「あらわにする、さらけだす」という、なかなか刺激的なネーミング。
レディスでは珍しいペッパーを前面に効かせた香り。ブラックペッパー・ピンクペッパー・ホワイトペッパーを使ったスパイシーノートにあまりお花お花していないイリスの香りのパウダリーさと、サンダルウッドやムスクでしっとりと仕上げています。
大人で洗練されたスマートな香り。夏の暑さを忘れさせてくれて、頭をすっきりシャープにしてくれる香りなので今年の猛暑を乗り切るのにぴったりの香りです。
≪7月のハーブ:ミント(ペパーミント)≫
シソ科 ヨーロッパ原産
少量では、気分を落ち着かせる効果がありますが、多量では逆に興奮させる効果があります。授乳婦や乳児には使用はしないでください。
消化器系に効果があり、乗り物酔いや吐き気、食中毒などを予防します。香水には、爽やかさを出すのに使われます。
シトラスアロマティック
グリーンティーユズ(エリザベスアーデン)
2014年発売
〈グリーンティー〉 シリーズのニューバージョン。都会的でファッショナブル。
ユズの香りを取り入れ、和風な仕上がり。
いろいろなハーブを使用しています。ミント、タイム、プチグレン、グリーンティーリーブス、レモンなどなど。
清々しいけれど、花の香りはほとんど感じない少し独特の香りです。
≪6月のハーブ:バジル≫
中東やインド原産のシソ科のハーブ。イタリアでは「バジリコ」とよばれています。加熱すると風味がなくなるので、生で使うほうが香りも色も、より楽しめます。バジルには、消化を助けたり、殺菌や高ぶった気持ちを冷静にしてくれる作用があり、また頭痛をやわらげる働きもあります。
種を水に浸すと周囲がゼリー状になり、昔はこれを目の掃除に使ったことから<目箒草>(めぼうきそう)とも呼ばれました。
バジルの香りは、メンズのフレッシュな香水やグリーンノート、ハーバルノート
によく使われます。
アロマティックモダン
ジャストディファレント(ヒューゴ・ボス)
2011年、HUGO BOSSから発売のメンズ香水。ジャストディファレント=「実に個性的」、ずばりネーミングの通り、真っ黒なボトルと真っ黒なパッケージは
実に個性的です。HUGOらしい先鋭的かつアーティスティックな仕上がりのデザインと香り。
ミントリーブスのスッとした爽快感が真っ先に鼻に抜け、バジルやコリアンダーの
爽やかなだけでない垢ぬけたハーバル感が心地よい香り。個性的ななかにもクラシックな雰囲気も残し、マスキュランな仕上がりです。これからの蒸し暑い梅雨時期に、この香りで、もやもやした頭も心も
すっきりリフレッシュできそう!!
≪5月のハーブ:ローズマリー≫
地中海沿岸原産のシソ科のハーブ。生のものはもちろん、乾燥させたタイプも料理によく使われます。
特に臭みを取るので、くせのあるマトンやラム、野鳥料理によく利用されます。
また、ローズマリーは若返りのハーブとしても有名で、老化防止にも一役かいます。初夏には薄紫の花をつけ、園芸用としても人気が高いハーブです。
シトラスウッディ
オーデランコム(ランコム)
1969発売。一度廃盤になったのですが、再販されました。
夏をイメージしてつくられたレディス香水。
レディスにしては珍しくあまりフローラルは感じられません。ベルガモットやレモン、タンジェリンなどのシトラスがふんだんに使われ、バジル、ローズマリーなどのハーブがすっきり感を強調。
ハニーサックルやジャスミンの香りにベチバー、ラブダナムのウッディ調の香りをプラスすることで、大人な感じに仕上がっています。これは男性にもお使いいただける香りです。
≪4月のハーブ:セージ≫
引き肉料理によく使われるハーブです。名前の由来は「ソーセージ」が語源とか…。
消化促進効果があるので、脂肪の多い肉料理に使用されます。
葉に強い香りがあり、乾燥させるとさらに風味が増します。
またセージにはホルモンの働きに関係する成分があり、更年期障害の治療などに
使われることもあります。
シプレーウッディ
ディオールオム(クリスチャン・ディオール)
2005年発売のディオールのメンズ香水。現代を生きる男性のためのフレグランス。斬新でワイルド、自由で生き生きとアクティブなイメージがコンセプト。
ディオールらしい洗練さで驚くほどの繊細さとセクシーさを併せ持つ香り。
フレンチセージやフレンチラベンダーの爽やかでシャープな香りに、ココアやアンバーの甘さのあるウッディノートが
ほどよくマッチして上質な香りに仕上がっています。
≪3月のスパイス:カルダモン≫
樟脳に似たスーっとする香りのスパイス。スパイスの中でもかなり高額で、香りも品があるので<スパイスの女王>といわれます。
コーヒーや紅茶などの飲み物やお菓子によく使われます。スーとした香りが、口臭消しに有効です。香水では、メンズ香水に爽やかさを出すアクセントに使われます。
アロマティックアクアティックスパイシー
1 ル・バトラー(ドルチェ&ガッバーナ)
D&Gから2009年に発売「D&Gアンソロジー」というコレクションのひとつ。タロットカードから名前が付けられている4種類の香り。これは1番目の香り。
「ル・バトラー」は「魔術師」
「始まり」という意味を持つカード。
グリーンでナチュラルな香りにカルダモンですっきり感を出し
シダーウッドやベチバーが大人の男のセンシュアリーを演出してくれます。
≪2月のハーブ:クローブ≫
香水界でいわれている4大スパイスのひとつ。フトモモ科。開花前の花つぼみから取られる香り。
殺菌効果や消臭効果が高いので、肉料理によく使われます。和名は釘の形に似ていることから「丁子(ちょうじ)」といいます。
香水ではクローブの香りはフローラルの香りを引き立てるのに効果的で、消毒のような匂いの中に、甘い刺激的な香りが気分を高揚させてくれます。
モダンフローラル
レールデュタン(ニナリッチ)
1948年発売のニナリッチの初フレグランス。「時の流れ」
という意味の香水。世界中の女性に支持され、女性のエレガントさと優しさを演出。2羽の白鳩がシンボル。
ジャスミンの清潔な甘さにローズとカーネーションがさわやかに香ります。レディス香水には珍しいクローブの香りが品よく使われています。香水の歴史上欠かせない有名な香水です。
≪1月のハーブ:ローレル≫
月桂樹の葉のことです。ローリエ(フランス語)ともいい西洋料理にはかなり頻繁に使われます。肉や魚の臭みを消すためです。
葉には麻酔作用があるといわれ、果実からとったオイルはリキュールの香り付けに
使われます。
また、古代ギリシャでは月桂冠といって、ローレルの葉で作った冠を勝者にかぶせました。
オリエンタルノート
オピウム(イヴサンローラン)
イヴサンローランから1977年に発売の有名な香水。オピウム=「阿片」という意味。
官能的でエキゾチックなこの香りは、オリエンタルノートの代表格。当時はパリで一大センセーションをおこしました。
スパイスとウッドがふんだんに使われている、今となってはかなり珍しいかおりです。
またこの香水にはローレル(月桂樹)の香りが使われています。
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