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香りのピックアップ

香水に欠かすことのできない重要な花の香り。
そんなフローラルノートの基本となる香水に使われる
様々な花に着目して2018年は香りをご紹介します。

#127『COACH NEW YORK』 by COACH(2018年12月)

#127『COACH NEW YORK』 by COACH(2018年12月)

シクラメン

12月の花と香り 
『シクラメン』

サクラソウ科の多年草
ヨーロッパ中南部から西南アジアが原産。初冬から春にかけて鮮やかな紫紅色、白、淡紅色の花をつけ寒い冬に彩りを添えてくれます。
別名を「篝火花」(かがりびばな)ともいい、花びらが〈篝火〉をたいたような形であることからそう呼ばれています。 シクラメンからは天然の香料はとれないので合成された香料のみで、スズランやライラックの香りを作るのにもよく使われグリーンノートのベースになります。

☆コーチ・ニューヨーク(コーチ)☆

フルーティーフローラルムスキー
アメリカNYの高級皮革ブランド「コーチ」から2016年発売の香水。育ちの良いお嬢さんというイメージ。
洋ナシのフルーティーさにシクラメンやターキッシュローズのくどくないフローラルが品良く香りムスクやカシミアウッドが大人っぽさを演出。
ボトルとパッケージに描かれたコーチのアイコンである馬車のモチーフがとってもオシャレ。クリスマスプレゼントにしてもステキですね!

#126『Mon JASMN NOIR』 by BVLGARI(2018年11月)

#126『Mon JASMN NOIR』 by BVLGARI(2018年11月)

キンモクセイ

11月の花と香り 
『ジャスミン』

英名:jasmine
モクセイ科ソケイ属の白い花。ジャスミンは200種類以上栽培されていますが、香水で使われるのは2種類だけです。フランス、エジプト、モロッコ、インド、イタリアなどが主な産地で、中でもフランス・グラース産のジャスミンは最高品質です。
香水の世界でジャスミンは三大花香のひとつとしてとても重要な香りです。ジャスミンの花は日没後に開花するので早朝にしか摘み取ることができず、しかも大量の花からほんの少ししか花精油が採れないため大変高価なのです。

☆モン・ジャスミンノワール(ブルガリ)☆

ハイジュエリーブランドの〈ブルガリ〉から2011年発売の香水。
2008年発売の「ジャスミンノワール」のニューバージョンです。ふんわりエアリーなフレッシュさとジャスミンスウィートのリッチでエレガントな香りが洗練された女性を表現。
さらにヌガーやアーモンドのグルマンノートがラストに香り寒くなるこの季節にほっこりします。

#125『VANITAS』 by VERSACE(2018年10月)

#125『VANITAS』 by VERSACE(2018年10月)

キンモクセイ

10月の花と香り 
『キンモクセイ』

和名:金木犀 
モクセイ科モクセイ属
属名の「osmanthus(オスマンサス)」は「osme(におい)」と「anthos(花)」が語源。
9月下旬から10月上旬に咲く、秋を知らせる誰でも知っている芳香の花。
キンモクセイの天然香料は高価で供給量が少なく、ほとんどは調合香料で再現したものが使われています。
マスキング効果が大変良いので、芳香消臭剤分野で多用されていますが、最近では、この香りを使った香水もいろいろ出ててきています。

☆ヴァニタス(ヴェルサーチ)☆

2012年発売のオードトワレ。フリージアやローズペタルの女性らしいフェミニンでふんわりした香りの中に、オスマンサスが軽やかでリリカルに香ります。
パッケージもボトルもかなりオシャレ度が高く金のキャップの上に書かれた「VANITAS」の文字がヴェルサーチのこだわりを感じさせます。 乾いた秋の涼しい風の中、オシャレなファッションに身を包みこの香りを纏って品の良い女性を演出してみてはいかが?

#124『ATTIMO L'Eau Florale』 by Salvatore Ferragamo(2018年9月)

#124『ATTIMO L'Eau Florale』 by Salvatore Ferragamo(2018年9月)

プルメリア

9月の花と香り 
『プルメリア』

英名:PLUMERIA 別名:Frangipani(フランジパニ)
キョウチクトウ科インドソケイ属の熱帯地域で咲く花。
ハワイの花として有名で、レイや髪飾りに使われる香り高い花です。
色は白、ピンク、濃い赤、黄色があります。カリブ諸島の女性は髪、リネン、衣服にこの香りを日常に付けています。 香りは、甘く温かみがあり優しくいかにも女性らしいホッとする香りです。

☆アッティモ・ロー・フロラーレ(サルバトーレ・フェラガモ)☆

フルーティーフローラル
2011年発売のオードトワレ。梨やキンカンのフルーツのみずみずしさとピオニーやジャスミン、ブルガリアンローズのフローラルのフェミニンさが素敵にマッチして心地よい。
さらにラストは プルメリアの甘く優しい香りがポップなのにエレガントな印象で魅力的!
去りゆく夏を惜しみながら初秋の涼しい空気へ変わるこの季節にフンワリと香らせてオシャレ度アップを狙ってみてはいかが?

#123『BAMBOO』 by GUCCI(2018年8月)

#123『BAMBOO』 by GUCCI(2018年8月)

リリー

8月の花と香り 
『リリー』

英名:LILLY  ユリ科ユリ属
ユリは種類が多く約100種あります。日本では観賞用のものがほとんどで香料はほぼ採れません。
香水で使う香料としては南仏産の【マドンナリリー】からのみ採取されます。
リリーの香りは、フローラル調の香水はもちろんオリエンタル調の香水にもよく使われています。

☆グッチ バンブー(グッチ)☆

シトラスフローラル  2016年発売のオードトワレ。
1947年に発表されたグッチの代表作のバッグ「バンブー」シリーズをモチーフにしています。バッグの持ち手部分のバンブーをこの香水ではキャップのデザインに使っています。
シベリアンベルガモットに洋ナシとオレンジブロッサムがみずみずしさを感じさせ、カサブランカリリーが爽やかでありながら女性らしく華やかに香り、さらにラストはバニラやムスクがしつこくなくフェミニンな印象に仕上がっています。
猛暑のなかでも軽やかなこの香りで気持ち良く過ごしましょう!

#122『L'AIR DE TEMPS Eau Florale』 by NINA RICCH(2018年7月)

#122『L'AIR DE TEMPS Eau Florale』 by NINA RICCH(2018年7月)

ガーデニア

7月の花と香り 
『ガーデニア』

和名:クチナシ(梔子) 英名:GARDENIA
アジア原産の初夏に咲く甘く濃厚な香りの白い花です。一重のものはあまり香らず、八重の“ヤエクチナシ”が真っ白で肉厚な花びらを持ち芳香が高い。
甘くあたたかみがありグリーンノートを有していてフローラルノートの香水において優雅で女性らしい印象に一役買っています。
また、果実や葉には血圧を下げる作用があり漢方薬にも使われています。

☆レール・デュタン オーフロラーレ(ニナリッチ)☆

ニナリッチの初フレグランスである〈レール・デュタン〉の幸福のシンボルである2羽のハトのモチーフはそのままに、オリジナルより軽やかでフレッシュな香りで新登場。
ピオニーの花がベルガモットとレモンの爽やかな香りを包み込み、ガーデニアとオレンジブロッサムとハニーサックルのフローラルトリオの甘く優しいムスキーな香りは女性らしくハッピーで明るい初夏の光の中に舞い上がる!
こんな心軽くなるフレッシュな花々の香りでこれから来る夏を爽やかに!!

#121『Golden DELICIOUS』 by DKNY(2018年6月)

#121『Golden DELICIOUS』 by DKNY(2018年6月)

スズラン

6月の花と香り 
『スズラン』

香水で使われる三大花香のひとつ。先月取り上げたバラとジャスミン、そしてこのスズランが三大花香です。
フランス語では【ミュゲ】、 英語では【リリーオブザヴァレイ】。
ヨーロッパ中心に生息するドイツスズランからとられる透明感のある繊細な香りです。
しかし、スズランの花精油はごくわずかしかとれず大変高価なため、残念ながら現在は天然香料としては存在していません。 スズランの花は“聖母マリアの涙”と言われヨーロッパではとても大切にされている花です。

☆ゴールデンデリシャス(ダナキャランニューヨーク)☆ オリエンタルノート

2011年発売でプロデュースはエスティ・ローダー。フルーティーフローラル。
2004年発売の「ビーデリシャス」の大ヒットからシリーズ化したうちのひとつ。
アップルやプラムの甘さとオレンジブロッサムの優しい香りにメインの〈リリーオブザヴァレイ〉が清楚な印象でフェミニンな大人の女性を演出してくれます。
また、リンゴをモチーフにしたボトルもかわいらしいですね。
ジメジメした梅雨もこの透明感のある香りで爽やかに過ごしましょう!

#120『POISON girl』 by Christian Dior(2018年5月)

#120『POISON girl』 by Christian Dior(2018年5月)

薔薇

5月の花と香り 
『薔薇』

バラは花の女王と呼ばれ香水に使われる三大香花のひとつです。香水用の最高品質のバラは南仏のグラース産のもので、“ローズ・ド・メ”(5月のバラ)という品種が使われます。
シャネルもディオールも香水専用にこのバラをグラースで栽培しているのです。バラまつわるお話や伝説はたくさんあり、クレオパトラは無類の薔薇好きで常に身の回りにバラの花びらを敷きつめていたそうです。
また、バラの香りには情緒を安定させてくれストレス解消や女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果があるので様々な美容アイテムにも使われています。

☆プワゾン ガール(クリスチャン・ディオール)☆ オリエンタルノート

2016年発売のこの香水は世界でもかなり人気があります。 1985年発売の【プワゾン】のニューエディションですが、オリジナルとはまた違ったイメージの香りです。
トップのビターオレンジにグラース産のローズが女性らしく華やかに香り、ベネズエラ産トンカビーンの甘く強いバニラがモダンでグラマラスな印象に。
しっかり香るので、くれぐれも付けすぎにはご注意下さいませ!

#119『L'Amour Rose』 by ANNA SUI(2018年4月)

ANNA SUI

マグノリア

4月の花と香り 
『マグノリア』

モクレン科モクレン属の花木の総称です。
春の花で桜と前後して咲き、高木で高さ2メートルくらいのものもあり、花の色は白・ピンク・クリーム色があります。
仲間にはコブシ、タイサンボクも入ります。モクレンの花は華やかで上品な香りで女性らしい印象があるのでレディス香水で良く使われます。

☆ラムールローズ(アナスイ)☆ フルーティーフローラルノート

“ラムールローズ”=バラ色のラブストーリー
パリへの憧れを抱く女性たちの夢を叶えてくれる、パリでの運命的な恋に落ちるロマンスがあるかもしれない、をイメージした香り。
クランベリーのポップな香りに春の光を浴びて咲くマグノリア、そして満開の桜、華やかな花々の香りが優しく春らしい彩りを添えてやがてバニラやムスクの官能的でロマンチックな印象に。
ロマンスをイメージした春らしいピンクのボトルデザインも魅力的!

#118『NUIT POUR FEMME』 by HUGO BOSS(2018年3月)

#118『NUIT POUR FEMME』 by HUGO BOSS(2018年3月)

スミレ

3月の花と香り 
『スミレ』

英名:VIOLET(バイオレット)
仏名:VIOLETTO(ビオレット)
春先に咲く花で、香水の香料として使われるのはヨーロッパのパルマ種とビクトリア種のみです。
バイオレットが香水に使われたのはビクトリア王朝時代。少し古くさいイメージがある香りなため最近はバイオレットを使った香水はかなり少なくなりました。
香りの特徴としてはパウダリーで強く個性的な香りです。

☆ニュイ プールファム(ヒューゴ・ボス)☆ フローラルノート

ドイツ屈指のメガブランドであるHUGO BOSSから2012年発売の香水。
フルーティーフローラル ブラックドレスからインスパイアされた大人のフェミニンな香り。
ピーチのほんのり甘い香りにジャスミンとバイオレットのたおやかな女性らしいやさしさが相まって、さらにオークモスやサンダルウッドの落ち着いた大人っぽいラストノートへと変化。
パウダリーでふんわり香るこの香りは、春先のまだ冷たさが残るこの季節にぴったりです。

#117『My BURBERRY』 by BURBERRY(2018年2月)

#117『My BURBERRY』 by BURBERRY(2018年2月)

スイートピー

2月の花と香り 
『スイートピー』

「sweetpea=香りのよいエンドウ豆」という意味のマメ科のお花です。
春の訪れを知らせてくれるフレッシュでグリーンな香りの花。色は紅、白、ピンク、紫と豊富です。
香りもバラとヒヤシンスのような香りに柑橘やブドウの香りを混ぜたような種類のスイートピーもあります。

☆マイバーバリー(バーバリー)☆ フローラルノート

2015年発売。スイートピーとベルガモットのトップノートからフリージアのミドルノートへと春らしい優しい香りを感じさせてくれます。そして温かみのあるロージーな香りとパチョリのラストノートへ。
ボトルはバーバリーの代名詞であるトレンチコートのアイコニックなディテールに基づいたデザインです。例えば、ボトルキャップはボタン、リボンはバーバリーが考案した英国製ギャバジンにインスパイアされたものです。
今年の春先はかっちりしたトレンチコートに女性らしい香りで女っぷりを上げてみてはいかか?

#116『Chloe』 by Chloe(2018年1月

#116『Chloe』 by Chloe(2018年1月)

スイセン

1月の花と香り 
『スイセン』

「ナルシス」とも言い、ギリシャ神話に登場する美少年”ナルキッソス“からついた名前です。グリーンフローラルの透明感のある香り。

☆クロエ(クロエ)☆ フローラルノート

1975年発売。クロエのファーストフレグランスで、カールラガーフェルドプロデュースの香りです。
スイセン、ジャスミン、ヒヤシンスなどの透明感のある香りにチュベローズの重みある香りがブレンドされて、気品と優雅さを漂わせる香りに仕上がっております。
現在発売中のクロエの香りは2000年以降のものでこちらは今は日本では売られていません。